B3_税務・会計全般

過去最低でも回復基調

2011年12月13日 13:04

3年連続で過去最低  黒字申告は25

 

 国税庁が発表した2010事務年度の法人税の申告事績によると、今年6月末現在の法人数は前年度比0.7%(2万法人)2978千法人で、うち今年7月までの1年間に申告したのは、前年度比0.9%(2万4千法人)2762千法人でした。

 

 法人の黒字申告割合は25.2と、前年度比で0.3ポイント少しています。初めて30%を割り込んだ2008年度から3年連続過去最低を更新しています。

 

ちなみに、法人の黒字申告割合の過去最高は1973年度(65.4%)です。

実態は景気回復基調の増データ

 

 新聞には上記の悪い指標が躍っていましたが、統計値をみると、法人の申告所得金額は前年度比7.0%(23526億円)361836億円、申告税額の総額も前年度比7.5%(6560億円)93856億円と、ともに7%程度増加しています。

 

4年ぶりのことです。企業業績は回復基調にあり、赤字法人は減っています。黒字申告法人が少ないのは、相殺できる繰越欠損金が残っているからです。

 

税務申告に見る景気回復基調の実相

 

黒字法人の申告所得金額は、黒字申告1件当たり、前年度比9.15,192万円です。申告欠損金額は、前年度比23.6208,969億円と大幅に減少しています。

 

赤字申告1件あたりの欠損金額も同23.31,012万円となっています。

 

ちなみに、申告所得金額の過去最高は2006年度の57828億円、申告欠損金額の過去最高は2002年度の33116億円です。

 

源泉所得税収納額にも増データ

 

2010事務年度における源泉所得税額は125597億円で、前年度比2.1%(2624億円)と、これも4年ぶりに増加しています。

 

主に給与所得の税額が前年度比0.8の8兆6389億円、配当所得が前年度比18.0の1兆6701億円と増加したことによるものです。

給与所得や配当所得の増がもたらされているのは、法人所得の伸びの結果です。景気回復の足音が近づいている気配を感じます。