等級制度の基軸性

2016年10月 3日 07:36

 役割等級制度・職務級制度・職能資格制度など、等級制度は、人事賃金制度体系の基軸ですが、その意味について考えておくと、制度の設計と運用に役立ちます。

人事賃金制度体系における位置づけ

 人事賃金制度体系は図に例示した通り、あたかも4輪駆動の自動車のような構造を形成し、等級制度はその基軸の位置づけとなっております。そして、この自動車が安定して走行することで、経営における人事賃金制度の目的が果たされます。

 すなわち、等級制度がエンジンとなり、業績管理制度・報酬制度・人材育成制度・組織設計と人材配置の4つの車輪が、バランス良く回転することによって、この自動車が安定走行できるのです。

 もし、車輪の1つに傷がつけば、走行が不安定となり、自動車の走行は不可能となります。

安定走行を図るには

 また、ハンドルを握るのは経営者・人事担当部門と管理者であり、走行する道路状況や気候変動などの条件に応じて巧みに運転しなければなりません。 

人事賃金制度体系が安定走行を維持し、経営に貢献し続けるには、次の要件を満た

人事賃金制度の体系(例)

人材育成制度

 

報酬制度

 

等級制度

 

 ↓

組織設計

人材配置

 

業績管理制度

(目標管理等)

 

すことが必要です。

?   人事賃金制度の設計において、等級制度と4つの車輪がバランス良く機能するよう、各車輪と、等級制度を基軸とする各制度内容と相互関係を設計する。

?   経営者・管理者は、人事賃金制度運用と言う自動車の運転技術をマスターし、実践を通じて、マネジメントサイクルを回しながら運転する。

?   2年に1回程度、管理者・社員からアンケートなどにより、自動車運転状況の問題点をモニターする。

前項に基づいて自動車の定期点検を行ない、少なくとも10年ごとに総点検と改修を実施するとともに、外部環境変化が激しい場合には抜本的な改定を行なう。