棚卸資産の決算作業 共通する付随費用の配賦方法

2016年10月27日 07:30

棚卸資産の付随費用の配賦計算

 種類の異なる棚卸資産を購入した場合、共通する付随費用を期末棚卸資産に配賦しますが、手間のかかる決算作業の一つです。

その配賦の「やり方」としては、具体的には、次のような方法が考えられます。

 

? 購入代価の比で按分する方法

? 購入数量の比等で按分する方法

? 購入代価の大きなもののみに一定基準により配賦する方法

? 付随費用を期末時に一括して売上原価と期末棚卸高の比で按分し、期末棚卸高に加算すべき金額を計算する方法

購入代価の比で按分する方法

 一つの例で考えてみましょう。

【設例】購入代価(計 2,000,000円)

商品A(500) 750,000

商品B(500) 1,000,000

商品C(250) 250,000

付随費用は120,000円 発生(内訳:引取費用40,000円、買取事務費・検収費32,000円、支店までの運送費48,000)

この場合、買取事務費・検収費と移送費用で購入代価の3%超であるため、これらも取得価額に配賦しなければなりません。

?の方法によれば、商品Aの取得価額は次のように計算されます。

購入代価75万+付随費用の配賦額4.5万(12万×75/200万)=795,000

購入数量の比等で按分する方法など

?の方法によれば、商品Aの取得価額は次のように計算されます。

購入代価75万+付随費用の配賦額4.8万(12万×500/1,250個)=798,000

?の方法として、例えば、商品Cに配賦しない場合には、商品Aの取得価額は次のように計算されます。

購入代価75万+付随費用の配賦額51,428円(12万×75/175万)=801,428

 最後に、期中の仕入購入代価の合計を1,000万円、期中に発生した付随費用を80万円、期末棚卸高200万円(うち商品Aが75万円)と仮定した場合の?の方法では、商品Aは、次のように計算されます。

イ 80万×200/1,000万=16万(期末分)

ロ 購入代価75万+配賦額6万(イ×75/200万)=810,000

 これらのうち、一つの方法を毎期継続適用し、種類、品質、型等の異なるごとに、各棚卸資産に配賦することになります。